前回のジャズフェスティバルに続き美術館のボランティアの報告。シニアボランティアを考えている方は参考に。ただし、研修生なので研修報告なのです
美術館ボランティアは、多くの日本の美術館に存在しているそうだ(ボランティア研修1回目の講習で聞いた)。全国で8,000人余りいる。多くのボランティアは協力会などの名前で美術館の外の組織になっている。私が申し込んだ道立近代美術館の場合は、一般社団法人となっている。
こちらのボランティアは5つの部門に分かれており、やりたかった解説部に所属することになった。(解説部;美術館所有の作品を用いた企画展の作品解説を行う)
第1回の研修では北大名誉教授で教育学博士の講義を聞いた。今日はそのまとめ
1.ボランティアとは
いくつかの定義を紹介
(1)語源は、英語のWillと同じラテン語のVolo「意図する」「決定する」という言葉から派生したVoluntasの言う名詞に(意図、自発、決定)に、人称名詞のerをつけて出来上がった言葉
(2)自発的に、公益的な仕事を報酬を目的としないでサービスする人をボランティアと呼び、その行為をボランティア活動と要約できる。(辻功・岸本幸次郎編「社会学の方法」
(3)なによりも他から命令や強制されてではなく、自ら進んで、自分の持てる力を他者や社会のために役立てていく活動である(讃岐幸治「ボランティア・ラーニング」)
(4)ボランティア活動そのものが自己開発、自己実現につながる生涯教育となる・・・・他(生涯学習審議会答申1992年)
2.美術館のボランティア
(1)美術館(博物館)は動物園、植物園等と同じく社会教育施設である。
(2)ボランティアの役割は、「展示資料の解説、会場整理への協力など、学芸員への協力」であるが、来館者の学習を援助しながら、自分も学習することに喜びや生きがいを感じる取り組みである。
3.課題
(1)完全無償か?交通費の支給、弁当の支給はあり?あるいは有償だとボランティアではないのか?
(2)定年延長の定着により、美術館ボランティアの高齢化が進んできた。辞め時がわからない、やめさせられない等の高齢化問題
この講義で一番びっくりしたのは、動物園とか博物館が教育施設であったこと。てっきり娯楽施設だと思っていた。
私が所属した解説部の研修については次回報告です。