footera1953’s diary

本、旅テーマは色々ある。まだ、方向性は固まっていない。

脳はすすんで騙される

 現在、札幌市にある北海道立近代美術館では、6月11日までトリックアートの企画展をやっている。

 人の錯覚を利用したものとして、だまし絵(=トリックアート;ルビンの壷エッシャーの無限階段)は良く知られるところであるが、だまし文をと言うものもある。人間の能力を知ることが出来るテストである。以下挑戦してもらいたい。

次の文を読みなさい(流し読みして)

 

この ぶんょしう は にげんん は さしいょ

とさいご の もさじえ あいてっれば

じばんゅん は めくちちゃゃ でも よめる

という けゅきんゆ に もづいとて います。

 

どうだろうか。結構読めると思う。(ちょっと古いが、プレジデント誌 2015.10.5号より)

 認知心理学の研究によると、人間の認知システムの特性により、情報が不完全でも前例や状況、文脈から認知してしまい、見違い、聞き違い、勘違いが発生する。これがミスの正体だと言っている。テキストによるとミスの根絶は不可能だそうだが、無論この事を知ってミスを減らす努力は必要と言うことである。

 年齢を重ねてくると、過去に刷り込まれた多くの情報が視覚より先に脳に伝達されて、最後まで読まないうちに内容を分かったつもりになり事実誤認をすることが増えた。