footera1953’s diary

本、旅テーマは色々ある。まだ、方向性は固まっていない。

ワールドカップ女子(AUNZ) Ⅰ

ワールドカップ女子、オーストラリア・ニュージーランド大会が始まった。男子に引き続き思いの丈をぶつけることにする。

 初戦のザンビアに5-0、次戦コスタリカ戦は2-0で勝利。決勝トーナメント進出が決まった。今の段階で東京五輪やそれ以前の代表の戦力と今回のチームの戦力を主観的、かつ感覚的に評価しようかと思う。

1.注目されない女子サッカー

 男子大会と比べると日本のマスコミの扱いがあまりにも小さくて、大会が行われていることを誰も知らないのじゃないかと思ってしまう。まあ、仕方がない。日本には女子プロリーグもあるのにこちらもまずマスコミで取り上げられることはないのが現状。

2.2021年皇后杯の思い出

 2年前のサッカー皇后杯ベスト4に、中高生主体の日テレ東京ヴェルディメニーナが、プロ化していた女子チームの神戸、大宮を破って勝ち上がっていた。準決勝では惜しくも千葉に(0-1)で負けることになるのだが、大宮戦と千葉戦をテレビでることが出来た。いずれの試合もメニーナが70%くらいボールを保持しているのである。千葉戦の失点はコーナーキックのクリアミスを拾われたもので、それ以外ほぼ千葉はチャンスを作れなかった。何しろボールをつなげないのである(*)。その上メニーナは別のジュニア世代の大会で主力を何人か欠いており、ベンチ入りのメンバー(中学生しかいないので一人くらいしか交代しない)も足りていなかった。その上で上記の結果なのである。

 また、一昨年、サンフレッチェ広島ジーナの試合を2試合見たが、何人かテクニックに光る選手を見ることが出来るものの、パスミス、トラップミスが多い。とてもプレーを楽しめるレベルではなかった。 

*:パスの精度が悪くカットされる。トラップコントロールが甘く相手に詰め寄られて、その先につなげない。結局ロングボールを蹴ってFWに何とかしてもらおうとするが、そのボールも精度が低い。 

3.特出していた12年前のW杯優勝メンバー

 現在の日本の戦力は12年前に優勝した時より多少はレベルアップしたが、少なくとも東京オリンピックのチームはお粗末だった。これで代表?と言う選手がいた。しかしこれは優勝当時のメンバーがそれまでの日本の女子サッカーの歴史の中で特出していたのだと考えるべきであろう。澤、宮間、阪口あたりは今でも通用する技術を持っていたし、サイドバックの鮫島は、フェイントで相手バックを交わしてセンタリングを上げていた。彼女を超えるサイドバックは結局現れないまま、今回のフォーメーションは3バックになっている。今回選出されなかったが、FWの岩淵も特出していた。ボディフェイントでバックをかわしてく選手はなかなかいない。どうでもいい話だが、彼女が持つ国民栄誉賞の最年少受賞記録は永遠に書き換えられないだろう。

 12年前のチームは平均年齢が25歳(今回は24歳)だったので、そのメンバーで数年は世界レベルの戦いができた。しかし、彼女らがいなくなると選手の技量がたちまちそれまでの成長曲線のレベルに戻ったので、当然のごとくチーム力もレベルダウンしたわけである。簡単に言うとボールを蹴る、止める、走る力が足りなかった。

4.やっと出てきたW杯優勝バブル世代の選手

 さて、今回のチームはどうなのか、再び若いチームになった。12年前には10歳以下だった選手が4人(石川、藤野、遠藤、宮澤)初戦の先発で出場している。彼女らはW杯優勝時のバブル世代(私が勝手に名付けた)である。恐らく練習環境や注目度が一挙に変わり、彼女ら自身にも具体的な目標が出来ていた世代なのである。すでにジュニアの大会で実績を持つ彼女らは、外国人選手相手にたくましく戦っている(速い、うまい)

5.決勝トーナメントはどうなの

 この大会は日本戦以外の試合を見ることが出来ないので、他グループがどんな試合をやっているのかわからない。他の国の力量がわからないのでトーナメントの行方は全く見通せない。とにかく日本代表には頑張ってもらって試合の中継を少しでも多く見れるようにしてもらいたい。ただそれだけである。