footera1953’s diary

本、旅テーマは色々ある。まだ、方向性は固まっていない。

東海道53次を歩く アラカルト

これまでの約250㎞(日本橋~袋井)を振り返って、これから東海道を歩こうと思っている人を対象に、経験をまとめることにする。主たるターゲットはover65。

1.目的

 何を目的に歩くのかこれはよく質問されるので、嘘でもいいから考えておく。

 参考例

①リタイアして時間が出来た。

②先輩、友人から東海道を歩いた話を聞いて興味があった。

歌川広重の浮世絵「東海道53次」にあこがれて

④とにかく歩いてみたかった。

一つの決定的理由があるわけではないと思うが、きっかけは何かあるはずだ。

2.季節(時間)

①季節;誰が考えても、暑くなく寒くなく雨の少ない季節と言うことになる。雪をかぶった富士山をくっきり見たいのであれば、6月前のほうがいい。2ndseasonは2023年5月中旬に1週間歩いたが最高気温は14℃~29℃と大きく変動した。暑さ寒さに加え梅雨を避けることにすると、(3月)4~5月、9月下旬~11月と意外にチャンスは少ない。

②時間;5月なのに真夏日の予報もあったので、朝7時くらいにはホテルを出発、15時過ぎにはホテルに戻る(チェックイン)する行程を選んだ。 

3.行程1

 日本橋三条大橋まで一気に駆け抜けるのが夢であればそれも良し、そんなに急ぐ旅でもなしと思えば、ぼちぼち区切っていくも良しと言う事であろう。筆者は2回こなして体力的に1週間程度と感じた。1週間の街道歩きでもでもその後の疲労回復にまた1週間かかっている状態である。きっとこれは寄る年波が原因であろう。

 近くに住んでいれば日帰りでもいいわけだが。

4.行程2

 紀行文にも書いたが、軽装で歩くためにホテルに連泊した。この軽装区間に峠が当たるように工夫することが重要。日本橋~吉原(静岡県富士市)間には箱根峠しかないが、西に向かうとちょこちょこ峠に出会う。今回箱根峠、さった峠、宇津野谷峠、中山峠の各峠は軽装で越えられるよう行程を考えた。

5.ホテル

 全てホテル予約サイトから予約した。歩き始めないと体調など感じがわからないところもあって、これまではホテルに着いてから翌日のホテル(それが3日分だったりする)を予約した。神奈川、静岡県内はほぼ東海道線と並走するので、主要駅前ホテルを選択することになった。今回最終日に使った掛川市では、高校生のスポーツイベントとぶつかり初日が5,500円、二日目が10,500円と言うようなこともあった。

6.荷物

 前回同様、着替え三日分(下着、靴下、長そでシャツ)、デジカメ、スマホ、ノートPC、それらの充電ケーブル、ガイドブック、文庫本3冊、ポンチョ、スパッツ、サニタリー(歯ブラシ、ニベア、日焼け止めほか)など。手洗いもできるし最近のホテルはほぼ洗濯機があるので着替えは少なくても良い。

 バッグは32リットル収容の登山用バッグ。腰回りに太いベルトがついており、腰で荷物を支える。これら合計で約7㎏。PC、デジタルカメラがなけれケーブルを含め2㎏程度は軽くなると思う。

7.服装、靴

①服装;比較的暖かい時期を選んでいるので、下着、長そでシャツ(UVカット機能付き)、ズボンはユニクロのパンツ(伸び縮みする)。朝はちょっと寒いが歩き始めるとちょうどよい。膝が悪いのでサポーターが欠かせない。

②靴、帽子;トレッキング用ゴアテックス仕様の靴。同じくゴアテックス機能の付いたハットタイプの帽子。雨対策もあっての採用であるが、土砂降りの日は靴も帽子もポンチョも水が通過してきた。靴はホテルのドライアーで何とか乾燥させた。

ポンチョにもフードがついているが、雨が顔にかかってくるので日除け対策も併せて帽子は必携。

靴はどうせ濡れるなら、ランニングシューズでも良いのかもしれない。トレッキングシューズは熱がこもる感じがする。これが原因かどうか指に水ぶくれができた。

左はポンチョとつば付きの帽子。ノースフェイスのバッグと同じくトレッキングシューズ。

8.歌川広重東海道53次

 広重の浮世絵で有名な、「東海道53次」の舞台になった景色を訪ねることも目的の一つだったが、箱根付近までは都市化が進んで全くそれらしい景色に出会えなかった。三島から先はそれなりの景色に出会えるので楽しい。

9、食事、コンビニエンスストア

 道中の食事は意外と苦労する。旧東海道は昔は国道1号だった頃もあるはずだが、今は県道になっていて比較的交通量も少ないところが多い。このため、街道筋にレストラン、食堂が少ない。コンビニにもなかなか出会えない時がある。体力的に街道をあまり外れたくないので、結構苦労した。なお、食堂、コンビニはグーグルマップの検索にお世話になった。

10.トレーニン

 事前にある程度の体力作りをして臨んだので参考までに紹介したい。パーソナル情報として、現在69歳、身長168㎝(若い時より1㎝以上小さくなった)、体重59㎏。2019年2月に11度目のフルマラソンを完走した。

(1)1st season前 

①近くにある山(藻岩山)を登山。片道1時間程度。1~2回/週

②ランニング40分~60分、2~3回/週。トレーニングの一環としてハーフマラソン(過去のブログ参照)の大会に出た。膝が悪いのに無理をしているとは思う。

(2)2nd season前 

①冬季に当たるので雪道をひたすら歩いた。10㎞程度;2~3回/週、20㎞程度;1回/月。

 これらは5㎞あるいは10㎞先にスーパーマーケットなどの目的地を用意して買い物などに行くようにした。買い物の用事がない時は3㎏程度の重りを背負って歩いた。

②ランニング;近くにある体育館のベルトコンベアを30分程度、1~2回/週。厳寒の時期以外は公園を夏と同じように走る。

11.体のケア

 これぐらいやっているので、20㎞程度を歩くことはそれほど苦労しない。問題は疲れの蓄積である。ホテルには早くに戻っているので、ぬるめの風呂にっゆっくりつかる。太もも、ふくらはぎのアイシング程度はやった。もう少したんぱく質の補給が必要だったかもしれない。